おかしな夢

真面目なだけではやっていけないというものの、簿記の通信講座を受けて商売を始めた兄はまじめにやっているせいか順調だ。

早くから働くことを考えていた妹も関西の作業療法士の専門学校で資格を取り、施設の職員として働いている。

最低限真面目であればどこかしら雇ってくれるところはあるようだが、自分は全く真面目でない怠け者だから未だニートみたいな人間。

高校をギリギリ卒業してガス給湯器を設置する、いわゆるブルーカラーな仕事をしていたが、上司がむかつくやつで2日目で辞めた。

30分程度の遅刻でうるさいことを言うような会社だし、今後もそんなふざけた態度が続くと考えると、こっちから辞めたほうがいいという結論。

親が何事か言ってきたが、こっちは悪質な出会い系サイトのサクラにやられてそれどころではないのに、この気持ち、なぜわかってくれないのか。

三食昼寝付きで肉体労働なし、ストレスなしでクリエイティブでかっこいい仕事があれば働いてやらんこともないが、どうもないらしい。

遠まわしにお前は働かなくていいと世界が語りかけてくるような声が聞こえたので、今しばらく自由人として楽しんでいよう。

お金がないようならホームレスも悪くない。

何て考えてたら、目が覚めた。

おかしな夢だったな。